あなたは50代で国家試験を受けて合格し、初めて保育園に配属される時どんな働き方を選びますか?
保育園で選べる働き方は2種類あります。
①担任を持つ(正社員)
②保育補助(パート)
他には派遣社員や非常勤などありますが、この記事では、上記2つのメリット、デメリットについてお話しします。
これから私がお話しする事が、保育園で働く場合どちらがいいのかで悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
50代保育士最初にやるのは担任か保育補助どちらがおすすめ?
私の考えは、最初に「保育補助」をして体力がついてきた頃に、保育の流れを理解した上で
「正社員」いわゆる「担任」になるほうがいいと思います!
それは、私がそのことで失敗しているからです。
私は、50代で「正社員」でまた働けるという事が嬉しくて、最初に「正社員」から始めてしまったのです。
失敗した理由には、「行事が多く書類も多い園を選んでしまった」という事もあります。
応募し面接に進む前によくその「保育園の方針などの情報を集める」という事が大切なのです。
私はいきなり「正社員」となり、体力的にも無理をしつらい日々を過ごしていたことがあるので、あなたには同じ思いをしてほしくないのです。
この記事では、担任(正社員)も保育補助(パート)も両方を経験し、それぞれのメリットやデメリットについてお伝えしていきます。
保育園の情報を集めるとは
私がよく見ていたのは、求人サイト「ジョブメドレー」ですが、
この他に「転職サイト」があります。
50代に必要なのは求人サイトか転職サイトどちら?
求人サイト「ジョブメドレー」はアンケートや会員登録をしなくても見ることができますが、
「口コミ」は見ることはできません。
ですが自分が主体になり能動的に「保育園の情報」を集めるのにはとてもわかりやすいのです。
他の求人サイトでは、「提携求人サイト」と連携していることも多いのですが「口コミ」を無料で見ることはできるという利点があります。
そのために、「提携サイト」のアンケート(名前や住所や電話番号など)に答え、それを元に電話で条件などのお話をし転職先を紹介してもらえるという特典があるのです。
担当者がつき探してもらえるのですが、この事をいいなと思う方はともかく「自分でまずは探したい、情報を集めたい」という人には、必要のない事といえます。
そして、口コミでわかるのは実際にその保育園で働いていた方の情報です。
その人が働いてみたからこそわかったこと(園の雰囲気や人間関係、給与)などの項目が載っていてとても参考にはなります。
ですが、口コミに関しては、人それぞれ感じ方も違うので鵜呑みにしたくはないと思ったのですが、
「やはり見たい!」と思う保育園があり、アンケートに答えた事がありました。
すると、担当者より電話が掛かってきて電話で働くにあたっての条件などのお話しをしました。
のちに保育園とのやりとり、主に面接の日時の決定、そして面接当日にも担当として一緒に来てくださいました。
この事は、初めての保育園の就職活動だったので、とても心強かったと記憶しています。
50代で初めて保育園に就職したいという方にはお勧めの方法であると言えます!
50代が園の情報で見るべきところは
50代が園の情報で見るのは、まずは「50代活躍」「60代活躍」の文字があるがどうかです。
だいたい、どの求人サイトでも「園の情報」の最後のほうに載っているのでよく見てみてくださいね。
ではこれで何がわかるのか?ということですが、
行事もたくさん、残業もいっぱいの保育園では「50代活躍」「60代活躍」とは書いてはいないのです。そういう保育園は、若い保育士で構成されている事になります。
そして何よりも私たち50代に取って嬉しいのは「60代活躍」の文字があるということです。
これは、60歳で退職し給与が下がるにことになっても、働くことが出来る環境であるという事になるのです。
自分も長く働ける!という希望が持てます。
そしてたいがい、どの保育園でも最年長だったのが、「人生の先輩」が同じ職場にいるということも頼もしいと感じます!
50代保育士が最初から担任を持つメリットデメリットとは
最初から担任を持つメリットは
50代で最初から担任を持つメリットは、
・自分の思い通りの保育をする事ができる。
・50代なのに担任を持てるという喜びや、やりがいが大きい
・複数担任なら、ペアを組んでいるので相談したりしやすくコミュニケーションを取り、楽しくクラスを運営していける
そして、何にも変え難いことは、自分の声のかけ方一つで子どもの行動が変わるということを目の当たりにするということです。
場面の切り替え時に話し方を一つ変えるだけでも、子どもの行動が変わってくるのでこんな面白いことはありません。
例えば、朝の会の後「外遊びの準備をしましょう!」と言うと、「くつ下はかない!」「帽子かぶらない」と言う子どもは必ずいます。
しかも「先生がお手伝いしようかな」と言うと「イヤだ」と言うのです。子どもは自分でやりたい、でも出来ないという気持ちと常に戦っているのです。
そして、次の日は私がある言い方に変えたらすぐ行動にうつしていたことがありました。
〇〇ちゃんの靴下の絵は車かな?電車かな?履いたら見せてね!
と言ったのです。ただこれだけで子どもは変わるのです。
ニコニコしながら履いてすぐ見せに来てくれました!
その時の子どもの笑顔も可愛いですしやりがいがいっぱいです。充実感しかないのです。この言い方は子どもによっても違いますし毎日同じ言い方も通用しません。
言い方や話し方、声のトーンなどを最初はこれを考える事も面白いのです。
そしてこのような声かけだけではなく「担任」は自分が思った通りに保育を組み立てていくことが出来るのです。
でもあなたは、『一人では出来ない』『自信がない』と思っているかもしれません。
でも「担任」といっても一人で受け持つこともあればクラスの人数や園の方針により、複数担任制のところも多く、その場合は複数(2人くらい)の担任で10人以上の子どもを見るということです。
そこへ「保育補助」の方に食事やミルク、午睡の時間帯などに入っていただくということになります。
あなた一人だけで子どもたちをみるわけではないので安心してくださいね。
そして園によって違うので、気になる事は採用面接の際に聞いておくと安心です。
「正社員募集」の求人でしたら、複数担任制なのかどうか書いてある事がほとんどです。
書いていなければ採用面接の日程決めをする際に電話で聞いてみてくださいね。お問合せをして聞いてもいいですし、あなたが先に話を進めない限りは進まないので、思っていた園と違うと思えばもちろん断ってもいいのです。
最初から担任を持つデメリットは
担任を持つという事は、まずは正社員ということです。(派遣社員などの場合もありますが)いずれにせよフルで働くという事になります。
そのためには少しずつ体を慣らしていき、体力をつけてからすべきだと思うので保育補助(パート)➡担任(正社員)というステップを踏むということをお勧めします。
フルで働くにはまだ体が慣れていない
まる一日子どもに関わる仕事なので50代だと体力が追いつかない。
私は常日頃から、子どものパワーというのはすごいものだと感じています。
丸一日だと本当に体力勝負なのです。それまで別の事務のお仕事や主婦をしていた方は特に体力を徐々につけていってください。
事務作業も多い
いきなり正社員で 担任を持つことになると、週案や月案などの慣れない書類もあり、園によっては手書きではなくすべてPC 作業という場合があります。
50代のあなたはPCで書類を作成するのと手書きで書いていく事のどちらが得意ですか?
私はPCは苦手で手書きのほうがまだ良かったのですが、園の方針がすべてPC入力だったのでPCで作成していました。当然ですが毎日終わるまで帰れずに残業することになりました。
毎日の書類
・その日の保育内容、子どもの様子などを書く(日誌)
・明日一日の保育内容を書く(日案)
週一回の書類
・一週間の保育内容を書く(週案)
月一回
・月の大体の保育計画を作る(月案)
・子どもの成長記録
・ミーティング資料
この他に製作物や行事の計画書などがあります。
季節の壁面製作、保育時間中の子どもの製作、節分、お正月など行事の計画書、保護者へのお便り、運動会、遠足、お遊戯会、お誕生日会、卒園式などの計画書などがあります。
書類や行事は保育園によって全く異なります。
どういう事かと言うとこれらの行事が少ない園もあったり、書類に関しては、例えばあなたが書類が出来て提出しますが、まずは主任のチェックを受け修正し、そして所属長のチェックを受け認印をもらえる園もあります。
でも、書類は提出さえすればいいという園もあるので、ここには大きな差があります。
その上、行事の計画や壁面づくりや季節の製作などは分担して作りますが、常に何かを製作しているという状況で、日々少しずつでもしないとできない物なので残業が続いたりすることも多々あるのです。
月の残業時間は何時間か書いているかというところを見ておくことは大切です。
むしろ書いている所は「月10時間」と書いていたり、残業は「ほぼなし」とあるのでお勧めです。
50代で夜は残業をしつつ日中は毎日子どもと緊張感を持ってケガがないように一緒に外遊びをし、
保育室内では、ずっと座りっぱなし立ちっぱなしということは決してありません。
それは立ったり座ったりの繰り返しなのです。
最初は緊張感ある毎日で体力を使いヘトヘトになります。
自分の子どもがもう巣立っている人が多いとはいえ、仕事が終わって帰宅し家事など夫婦2人なので多くはないですが、やるべきことはたくさんあります。
新米保育士は勉強が必要で、教わったり自分で常日頃から研究したり勉強することが必須となります。
担任は正社員でフルタイムですが、
保育補助はパートかフルタイムの選択も出来ます。あなたには正社員になる前に保育補助を経験して欲しいと思うのです。
50代保育士が最初に保育補助をするメリットデメリット
そもそも「保育補助」とは、担任の先生の「補助」で いわゆるお手伝いです。
担任の先生が保育をやりやすいように
・食事や遊びの準備や片付けをしたり
・オムツを替えたりミルクを作ったり
などすることです。
最初に保育補助をするメリット
将来正社員になり担任をする時のために、保育補助の仕事を覚えておいて、保育補助の方にどのタイミングでどんなふうに、担任としてやって欲しいことを伝えていくかを考える機会にもなるという事です。
担任の動きや流れをつかむ
担任の動きや流れをつかみ、学ばせてもらうといういい機会なのです。
慣れてきたら、自分だったらこうするなどと考え想像すると、後に担任を持った時にイメージがわきやすいと思います。
まずは体が慣れていないので、慣らしていくことから始めていけます。
子どもが好きだと言っても、それまであまり子どもと接していないと体力が続かないのです。
保育補助であれば時間も選べるので最初は短時間から徐々に増やすことももちろんできます。
そして、後々働く時間を増やしていきたいという事は、ぜひ面接時に話しておいてくださいね。勤務時間を増やすのは大歓迎なはずなので面接をする方の心象が違ってきます。
担任にならなくても、保育補助をフル(毎日8時間勤務)でしたり、パート(短時間)でしたりと担任の先生の手助けになることをやればいいいので、ある意味気楽に「お手伝い」として長く続けやすいとも言えます。
最初に保育補助をするデメリット
保育補助をするデメリットは、担任の先生の言う通りにすることのストレスがあるということです。
ほぼ、担任の先生は50代の私たちより年下の若い先生ということになります。
それに加えて、製作物もそうですが、場面の切り替わりの際の子どもに対する声かけは十人十色です。
自分の方針が明確にある場合は担任の先生の言う通りに動く事への不満がでてくるのです。
そして、あまりやりがいを感じられないと思ってしまうのです。
まとめ
・面接に進む前によくその保育園の方針などの情報を集めるということが大切です。
正社員募集は「複数担任」か、「月の残業時間は〇〇時間」と書かれているかというところを見ておくことをお勧めします。
残業時間が書いていないのは、たくさん残業している事ともとれるのでこれは、面接の際に確認すべきところです。
・50代でいきなり担任を持つのではなく、保育補助をして体力がついてきたころ、保育園での仕事の流れがわかるようになり正社員(担任を持つ)になる方がいいと考えています!
将来正社員になった時、保育補助の仕事を先に覚えておいて、保育補助の方にどのタイミングでどんなふうに担任としてやって欲しい事を伝え、指示を出していくかという事を考える機会にもなるという事です。
この記事があなたの参考になれば嬉しいです。