あなたは、これから保育士国家試験を受けて50代で合格するための勉強方法を知りたいと思い、この記事を見に来てくださっているはずです。
ここでは、私が3か月の勉強で7科目を受験し一発合格をした2つの勉強方法を書いていきます。
使用した参考書については、数ある「保育士国家試験対策本」の中からどの参考書を使用しその本をなぜ選んだのかについても書いていますので、あなたの参考になれば嬉しいです。
50代で一発合格した【保育士国家試験】勉強方法とは?
保育士国家試験を50代で一発合格した私の勉強方法,合格の要因としては2つ考えられます。
・その日に暗記すべき事柄を書き、その紙をリビングルームや書斎の壁に貼り覚えていた。
・50代でも読みやすい、大きな字の参考書を選び、その本がとても読みやすく覚えやすかった。
以上2点です。
では、一つずつ見ていきましょう。
紙に暗記することを書いて貼っていた
まずやった事は、
保育士国家試験で出題率が高い重要な項目や要点参考書の太字、赤字を覚えていき、
その後教科書のような本で細部を調べながら覚えて肉付けをしていく方法を取りました。
保育士試験の受験を決意する前に、本屋さんで保育士国家試験の参考書のコーナーで立ち読みをした折に、一度はその参考書の分厚さに恐れおののき、受験を諦めようとしたこともあります。
最初に分厚い参考書に目を通しても意味も分からず、眠くなるばかりで先に進めないなと思ったのも理由の一つです。
なので先に、字が大きく覚える事柄が明確でわかりやすい『成美堂出版「保育士重要項目」』という参考書で要点を覚え、
その後わからない言葉や重要だなと思ったことは知識を広げるためにも詳しく書いてある教科書のような本、成美堂「保育士合格テキスト上巻」「保育士合格テキスト下巻」で調べたり、暗記していきました。
暗記するべき事が日々増えて覚えられなくなっていくので、その日に覚えなければいけない事柄を紙に細マジックで書き、リビングやお手洗い、書斎の壁にベタベタと貼っていたのです。
壁に貼ったその紙を食事の時もぼーっと眺めたり、時には声に出して覚えるようにしました。
その貼った紙は、その日の夜にはがしてすべて破り捨てていたのです。
「え?なんで?」
と思われるかもしれませんが、書いた紙を破り捨てていた理由については、2つあります。
一つ目は、
実は最初は紙を数日貼っていましたが、
何日もの間紙を貼っておくと、いつまでも貼ってあるという安心感があるせいか、私は脳がなかなか覚えようとしなかったり、覚えられなかったのです。
しかし今日1日しか貼っていないと思うと、
朝、紙を貼って夜までに覚えてしまわないと、破って捨ててしまうのだと思い、否が応でも覚えるようになりました。
二つ目は、
午前中の早い時間に暗記する事柄をを書いて壁に貼り、夜になり家族が帰って来る前までに覚えるようにし、覚えたらはがして捨ててしまっていました。
ですので、家族が壁にベタベタと紙を十数枚も貼っているのを目にした事はありません 。
あまり勉強をしているという事も知られたくなかったので、内緒ごとのようで楽しくやれていたのかもしれません。
字が大きい参考書を選んだ
最初に選ぶ参考署はとても大切です。
まず選ぶときは、長続きするか、読んだり自分が理解し、暗記しやすい書き方になっているが大事です。私は内容は、資格試験の本などは、どれも同じだと考えています。
ただ、その書き方が自分が見てわかりやすい表現や見やすい表や図解、色合わせになっているかを考えて選んでいました。
そして、50代にとってもっとも大事なことは、見えるか、見やすいかという事です。字が小さい、見にくいと感じると、もう参考書自体も開かなくなっていき、勉強をしなくなることは目に見えていたのです。
あとは、字が小さいと「難しいことが書かれている」と思ってしまい、読みたくないと感じるとも思ったのです。
50代で一発合格【保育士国家試験】におすすめの参考書とは?
「これだけ覚える!保育士重要項目」成美堂出版
最初に暗記したのはこの『保育士重要項目』という参考書です。(成美堂出版)
この本はなんといっても文字が大きくて見やすいので買いました。
最初の見開き2ページにまとめ記事が載っていること、かなり厚めの参考書になるのですが、全体的に大きい文字で書かれていて、重要な箇所はよくある赤字で赤シート(付属の)を置くと消えるもので、そこを重点的に覚えていました。
最後の一か月間は市販の参考書だけではなく四谷学院の通信講座に入り、実践問題を中心にやりました。ここでは実践の問題をひたすら解いていった覚えがあります 。
勉強し始めにおすすめ「ユーキャンの保育士はじめてレッスン」
この参考書は市販のもので、
「ユーキャン」と聞くと通信講座で有名ですが、市販のテキストも販売しています。
この本は実は、私の保育士国家試験を勉強し始めてから、勉強期間である3か月間の中盤頃に気付いて購入したのですが、正直最初に出会いたかったなという本です。
このテキストの特徴はというと、
保育士国家試験とはどんな試験なのか、
科目別学習のポイントなども書かれており、
9科目がコンパクトに整理されて書かれていて、とてもわかりやすい本です。9科目分の参考書にしては、薄いので(221ページ)この薄い本で全貌がわかるのでとても良かったです。
最後に○×問題や穴埋め問題も1ページ載っており、勉強をし始めた頃の力試しをするにはちょうど良い内容や問題数でした。
四谷学院通信講座の「どこでもチェックブック」
実は、書店で買った参考書以外に、通信講座で有名な四谷学院の保育士講座も受講しました。それは、インプットだけではなくアウトプットが大切だと感じたからです。
四谷学院の保育士講座を受講したのは暗記を一通り終えた頃でした。
1度目は、細部まできっちり暗記せず上記の参考書に軽く目を通し、実践問題に入っていったのです。
この講座をを受講して良かった事は、
直前に模擬試験として本番さながらに受験できた事とあともう一つあります。
それは、「どこでもチェックブック」という携帯に便利なB5サイズの要点がまとめられているテキストが付いてくるということです。
この本がとても最後まで役立ち、各科目ごとに冊子になっていて薄くて軽いので、出掛ける時バッグにポンっと入れてどこにでも持ち歩いていました。
50代で一発合格できた教科別重要ポイントとや苦労した教科は
私は幼稚園教員免許があり、7科目筆記試験を受験しましたが、正直7科目はとんでもない暗記力が必要だと感じました。
全科目を1発合格と決めてやったほうがいいと思っていました。保育士試験は3年をかけて7科目を受験してもいいと思いますが、単純に私は3年も続けられないし、3年も費やせないと思ったからです。
前日まで見ていた教科別重要ポイントとは
以下の表は、私が最後まで暗記していたり、重要だと思って試験の前日も最終確認をしていた科目別のポイントです。
科目 | ポイント |
保育原理 | 暗記ではなく保育所保育指針の実践問題に多くトライすること |
社会的養護 | 児童養護施設入所児童等調査結果の数字の意味を理解、暗記 |
児童家庭福祉 | 法律、法改正の変遷(法の中身)、諸外国の実情 |
社会福祉 | 日本の社会福祉の歴史、諸外国の社会福祉情報 |
子どもの保健 | 感染症、予防接種 |
子どもの食と栄養 | 食事バランスガイド、食中毒 |
保育実習理論 | 調と移調、コード |
50代から保育士試験の勉強をし最も苦労した科目は
ずばり、保育実習理論です。
下の写真は、実際に何度もやっていた私のメモをしたり問題を解いていた雑記帳です。

実は勉強を始めた頃、「保育実習理論」の中の音楽に手を焼きました。
この科目以外は、純粋に暗記だと感じたのですが、音楽の移調やコードの問題は「考える問題」だと感じ、
何度もやり、理解するのにとても日にちがかかったのを覚えています。
この問題が出たらアウトだなと思って調べてみて愕然としたことがありました。実はその問題は毎年出題されていたのです。
例えば、変ロ長調はb(フラット)が五線譜のどの位置に付くのかもわからなかったので、コードと移調について理解するのに最も時間がかかりましたし、それを理解した上での問題が出されていたのです。(音楽が好きでギターが弾ける方は何のことはないと思いますが。)
50代で保育士試験受験をあきらめたくなったあなたへ
勉強をし始めてすぐ思ったことは、やはり年齢的になかなか覚えられないなと感じ、
「これは大変なことに手を出してしまったぞ」とちょっぴり後悔もしたり、弱気になり「こんなの無理ゲー!」とも思ったことも思い出されます。
50代でできなくても誰もあなたを責めない
今では、いい思い出にすらなっていますが、当時何度も思ったことは、
「やれるのかな、無謀な事に挑戦しているのではないか」と。
実は、最初の頃は受験を「辞める」正当な理由も探したこともありました。
どういいう事かというと、
「50代で保育士資格を取ることをやめたとしても、、、
誰も私をダメな人だなとか、出来なかったんだなとは思わないから辞めてもいいはずだ」と。
実際のところ夫は「資格を取るなんて無理でしょ」と思っていたんだと、あとで聞きました。ただはっきり言えることは一つあります。
あなたは「今が一番若い」ということを思い出して
もし保育士国家試験を受験する事を迷っているなら、あなたは「今が一番若い」ということを思い出してほしいのです。
できない、覚えられないという時はその事しか頭にないのだと思いますが、
私が受験したのは2019年4月、今から約4年前です。今思えば、あの頃は若かったと切に感じます。
今はあの頃とは考えられないくらい暗記力や視力、注意力も落ちているからです。
私は保育士資格を得られたのですが、保育士国家試験だけに挑戦、合格したことで満足しただけで終わってしまったという後悔があります。
今思えば、続けて他の何かまた次の目標に向かって勉強し目標を立てたり、趣味を作ってみたりなども出来たのではないかなとすら思えます。そのくらい4年前のあの時は若かったということが言えるのです。
保育士試験が終わった後は、
腑抜けのような感じになり、空いた時間に何をしようか、と思っていました。
合格をし目標を達成し、燃え尽きてしまったなと感じていたのですから、あの時のあの時間は大切だったんだという思いがあります。
今はそんなことは考えられないくらい忘れっぽかったり、注意力が足りないことが多々あり衰えを感じるからです。
ですので、「やろうかな、どうしようかな」と迷っている時は、保育士試験に限らずですが、
「まずはやってみる」
という事が後々後悔せずに良いのではないかと思うのです。挑戦する事が大切ですし、受験をし合格すると遠い昔に忘れていた、得も言われぬ達成感を得られるはずです。
頑張ってください!
そして、その受験が終わった後も何か新たな目標に向かって進んでいけたら素敵ですね。
一緒に頑張りましょう!
まとめ
50代で一発合格した勉強方法
・覚える事柄を紙に書いて壁に貼り、覚えたら捨てる。
・最初に使う参考書は字の大きいものにするなど慎重に選ぶ。。
50代のおすすめ参考書は、
・『保育士重要項目』という参考書です。(成美堂出版)
・『ユーキャンの保育士はじめてレッスン』(ユーキャン自由国民社)
・通信講座『四谷学院』の『どこでもチェックブック』