MENU
カテゴリー

【50代で初めて保育士】大変なこと使えない理由とは?働き場所はどこがいい?

働く場所の違いは?大規模園と小規模園

50代で初めて保育士になり、毎日が充実していてやりがいも大きかったのですが、大変なこともたくさんありました。

私は当初は、大規模保育園で働いていましたが、のちに小規模園へ変わったという経緯もあり、

働く場所によってこんなにも違うものなのかとわかったことがたくさんあります。

保育士が働ける場所は、保育園以外にもたくさんあるのですが、ここでは、私が実際に働いてわかったことについて、

大規模保育園と小規模園について書いていきます。

そして、私がなぜ大規模園から小規模園に変わったのかについても触れ、

大規模園、小規模園のどちらの園が50代の自分には向いているのかという事で悩んでいるあなたの選択の一助になれば 嬉しいです。

50代で保育士資格を取り、初めて就職先を探す場合は、

「使えない」と言われないためにも、自分がどちらに向いているのかを知り、自分にあった働き場所を見つけることが大切だと感じます。

一概には言えませんが、

体力がない50代には小規模園をお勧めします。

では、これはどういうことなのか詳しく書いていきます。

目次

50代で初めて保育士になって大変なことは?

まず最初に、私が働いていた大規模保育園や小規模園の特徴や人数を書いておきます。

私が働いていた大規模園は、園舎や園庭も広く行事も多い所でした。

子どもの人数は、0歳から5歳児までの園児100名以上、職員は30名以上いました。

現在の小規模保育園の特徴は、園舎も小さく園庭もありません。お散歩は毎日公園へ出かけています。

園児19名以内、職員数7名で、子どもは時間や曜日により縦割りの異年齢保育も取り入れています。

異年齢とは、同じ保育室内に0歳〜2歳の子どもがいるという事です。

50代で初めて保育士になり、大規模保育園と小規模園を経験し大変なことや感じたことは、下記のようにいろいろあります。


・体力がない
・休憩時間がない
・注意力が足りない
・PCが苦手
・子どもの悪いところが目に付く

以上が50代で初めて保育士になり大変だと感じたことなのですが、

これは働き場所によって変わってくるということがわかったので、一つずつ見ていきます。

体力がないとやっていけない所とは?

保育士は体力がまず必要なものですが、ずばり特に体力が必要なのは私が最初に働いた大規模保育園です。

一般的に50代と言うと、20代や30代に比べて体力的には劣っていたりするものです。

ただ、中には50代でも体力はあるという方もいると思いますが、

仕事は昼の部と夜の部の「2部構成」になっていたらどうでしょう。

子供が帰った後の時間(だいたい18時〜19時)から夜の部の始まりで、

行事の準備や書類などで忙しく22時~23時までほぼ毎日残業になっていたのです。

「体力は自信があるよ」という方でも、日中は子どもと広い園庭で遊び、広い園舎の中を忙しく動き回るのは問題ないかもしれません 。

みう

私も実際、これまでは体力に自信がありました。


園庭や公園で遊ぶ時間はむしろ楽しく、

子どもたちとサッカーをしたり、お砂遊びをしたりと充実した時間を過ごしていました。

保育士資格を取った直後の就職先でしたので、自分の子どもが成人していたこともあり、

久しぶりに小さな子ども達と触れ合えることに喜びを感じ、やりがいのある仕事にまい進していたものです。

実際私が働いていた大規模保育園は残業が多かったのですが、

保育園によっては残業はほぼないとう所もありますし、そういう園を探すこともできます

当時は家に帰っても寝るだけの毎日が続き、朝は早く起きて出勤していました。

日中は子どもたちとの外遊びや担任業務で動き回り、夜は23時まで残業する毎日で体力が続かなくなってしまったのです。

体力には自信があっても、50代でこのような毎日を過ごしていると健康を維持できなくなってしまったのも当然かもしれません。

休憩時間がない働き場所とはどこ?

みう

休憩時間がないなんてどうして?

それは、小規模保育園です。
小規模園では、休憩する場所も時間もない事が多いのです。

休憩時間は保育室で過ごしています。
なので子どもの午睡中に保育室の片隅で食事を摂ることになるのです。

職員は食事を順番に済ませ、終わった人は午睡チェックに順番にあたるという事になり、食事後の休憩時間はほぼありません。

そのため、プライベートのLINEやメールの返信も食事をしながら急ぎのものを1件返している状況なのです。

そのうち休憩時間がない事にも慣れてくる

最初は休憩時間がないなんてどうして?と思いましたが今では慣れて気にならなくなりました。

場所もないし、人も足りていないし休憩時間がないのはつらいですが、「ない事」を言っていても仕方がありません。
そのうち慣れてきます。

注意力が足りない

注意力、これに関しては保育士の必須条件ともいえることで、どの場所で働くことになっても大切なことになります。

ただ、50代ともなると注意力はやはり落ちるので、毎日誰よりも気を付けていくことを心がけていくしかありません。

大規模保育園、小規模園のどちらももちろん注意力は必要な事なのですが、

外遊びのために小規模園は、公道を毎日使うという事と、異年齢保育を実施しているところも多いので、室内ではより注意が必要と言えます。

それではここで、大規模園と小規模園、働く場所による違いを外遊びと室内遊びに分けて書いていきます。

外遊び

毎日外遊びをする保育園ですが、園庭があるかないかが大きな分かれ道となります。

大規模園では園児の数が100名を超えるので園庭があることが多いです。

クラスごとに時間を決めて遊ぶことになるので、朝の職員会議で決まった事を子どもにわかるように話します。

例えば、園庭の右側を○○組が使用したり、遊具やボール遊びは○○組が遊ぶなどのお約束をして遊びます。

園庭で遊べる大規模園では、外の公園に行くことはあまりなく、
車や自転車を気にすることなくのびのび遊べますが、ボールが飛んできて顔や体に当たったり、

外遊びで子ども同士がぶつかったりしたことはあまりないのですが、ぶつかりそうなことはよくあることです。

いかによく見て未然に防ぐかが大切なことになります。
そして、何かが起きた場合はすぐ対処できれば大丈夫です。


園では、誰を見るかは場面の切り替えごとに決まっていることが多く、

その子どもがけがをした時には、報告書を書いたりします。それがたとえほんの小さな「点」の出血であっても園と保護者には報告します。

余談ですが、園庭がある園は、雨が降りだすとすぐ保育室に戻ったりできるのが良い点です。

園庭がない園は、公園の行き返り時では、どこかで雨宿りを余儀なくされることになるからです。

50代担任なら、雨が降りそうな日は室内遊びを選ぶので、雨宿りの経験はありません。

では、次に小規模園をみていくと、園庭がないことがほとんどなので毎日公園へ出かけて遊ぶということになります。

室内遊びより公園での保育は子どもも楽しそうなのですが、

50代保育士は、公園へ行くまで公道を使うので、車や自転車の注意も怠らないようにすることです。

特に気を付けたいのは、止まっている自転車です。歩道に止まっている自転車には何の危険もないように思いますが、子どもは気になり、触りたがるので、触らない距離に手つなぎで誘導していきます。

子ども同士のけんかの勃発にも注意が必要です。

10個くらいの公園の安全なルートが用意されているのですが、近くの公園に到着したら、やはり小規模園の子ども達が先着していることも多いので、

他園の子どもとのトラブルには気を付けたいところになります。

室内遊び

室内であっても、転んだりけがをしたりはよくあることですが、

絶対阻止したいのが室内でのぶつかり事故です。

これは、子どもなので仕方ないとする向きもありますが、保育時間中は常に一定方向になる流れを作る必要があるのです。

それでも、子どもは予期せぬ行動をとるので、それをいち早く見つけ、正しい方向に修正していく事が必要なのですが、

動きは一瞬なのでとっさに阻止できるよう、若い保育士と一緒に考えていてはいけないので、誰よりも身構えておく必要があります。

そして小規模園にありがちな異年齢保育は注意が必要です。

保護者の方からすると少子化であることから、一人っ子だから弟や妹がいない分、

ここで小さな子にも優しくする気持ちや行動が育まれるから良かったと言われることがありますが、

50代保育士からするととても気が抜けない状況です。

0歳から2歳までの子供たちが同じ保育室内にいるということは、

0歳児をよく見ていないと2歳の子が少し押しただけで転んでしまうなどけがにも繋がりかねないということが起きるのです。

または、年長の子どもが作ったブロックを小さな子どもがわからずに壊してしまうなどもあります。
このようなことになると年長児のストレスにもなるので、私の園では、異年齢の保育の時間を区切っています。

50代から保育士として働くにあたり、注意力や反射神経なども落ちているといえます。

1歳児クラス、2歳児クラスなどと同じ年齢の子どもたちの中でも保育をするのは頭の中で考えているより実際は大変です。

子どもたちの中でのいざこざやちょっとしたケンカ、例えば押したり叩いたり、噛みついたりなどはよく起きるものと考えると、

それが異年齢だともっとよく見ておくことが必要不可欠になってくるということです。

PCが苦手

書類については手書きではなくPCで作成したりはもちろん、入力もPCのところが多いですが、
これは断然、大規模保育園が小規模園より多いと言えます。

私の園では、小規模園で行事も少なく書類も多くないので、PCでも手書きでもどちらでも良いとのことなので、

50代の私は、迷わず手書きを選びました。

ちなみに若い保育士は迷わずPCを選びます。

「書くのは面倒、大変」だそうです。


初めて保育士の仕事に就く場合

・どのような方針なのか
・行事は多いのか
・残業はどのくらいあるのか
・書類はPCか手書きかを知っておくこと

上記4つは重要なことです。


もちろん大きな園でも様々あり書類業務はパソコンではなく、手書きで簡素なものにしているという保育園 もあります。

 ・体力には自信があっても最初の面談の時点で残業時間を確認しておく

・もしくはその前の応募する時から保育園の情報を集めて残業はどのぐらいあるのかを確認しておくということも大切です。

子どもの悪い所が目に付く

愛情を持って子どもに接する事自体は、大規模園、小規模園ともにもちろん同じです。

つい、育児をしていた頃の自分に戻り、

自分の子どものように感じてしまい、悪い所を直したい、
この子のこういう点をどうにかしたいと思ってしまうのです。


それは、私の保育士をしている50代保育士の友人も考えは同じでした。

たまたまでしょうか。それとも子育て経験があるとそう思えるのかはいまだにわかっていません。

子どもにわかるように話していると熱が入ってしまう、ということになるのです。

同僚の若い先生からは、そんなにその子のことを考えると

「疲れないですか?」と言われたことがあり、

「さらっと考えよう、自分の子どもではない」と言い聞かせたこともありました。

50代保育士の働き場所はどこがいい?

これまでおもに大規模保育園は50代で初めて保育士が働くには、体力面で大変だと書いてきましたが、

次では、小規模園で働き50代保育士に小規模園をおすすめしている私が、大規模園で働いたからこそわかったいいところを書いていきます。

小規模園のは、体力面のみがいいからなのか、

大規模保育園には良いところはないのかと言うと、

当然ですが、大規模保育園のたくさんのいい所があります。

小規模園の仕事内容についても今から書いていきます。

大規模保育園の良いところ

自分の担任クラス以外の子どもたちとも触れ合えることや、行事の準備は大変ですが、それを通しての達成感や充実感はとてもあります。

やりがいがある

子供の人数は多いのでいろんなタイプの子どもと関わることができるということです。
行事は多いですが、充実感や達成感はすごくありました。

その分は残業が多いのですが、その間黙々と個人で作業している時間もありますが、みんなで和気あいあいと行事の準備をしていた時も思い出されます。

お昼休みもしっかりとれ、コミュニケーションもとりやすかったという事も感じます。
もちろん、若い保育士の悩みを聞き役です。

年齢的にも園長に何かを申し出るのも役割の一つになっていました。

職員数も多いので 色々な人間関係を作れる事は大きなメリットです。

休んでも代わりの先生がいる

やむを得ず体調不良の際は、大きい園では複数担任制をとってるところも多く、もし自分が発熱などで体調が悪くても、もう一人の担任の先生がその日一日は請け負ってくれたり、

 担任を持っていない他の先生がその日は引き受けて一日保育をしてくださったりすることがあります 。

保育士不足と言っても大きい園は小規模園よりも人員が確保されているということです 。 

給料が高い

毎月の給料は小規模園と同じくらいでも、賞与が多いのです。
求人には「給与〇~〇円、賞与〇か月分」とありますが、私が見た中では、賞与4か月分などいう所もありました。
一概には言えませんが、小規模保育園よりも大規模園はボーナスが多い所が多いなという印象です。

休憩時間は確保できる

休憩時間については、大規模園では、休憩室がありしっかり食事や休憩時間が取れるところがほとんどです。

  園舎や園庭が広い 

大規模保育園は園庭があり、小規模園のように歩いて車や自転車の往来を気にしつつ、公園にわざわざ行かなくても、すぐに外に出て遊べるという利点があります。

 また、園舎が広いので、雨の日でも遊び道具や広い保育室があるので、遊ぶ場所にも困らないという事も言えます。

小規模園での仕事内容とは

50代が小規模園で働くメリット、これは体力的に余裕があるということです。

保育室内も狭いので、動いても大したことではありません。
もともとが狭い部屋なので大規模保育園よりは体力的には楽だと言えます。

すべて保育士がやる

園の掃除に関しては、大規模園ではお掃除専門の方がしてくださいますが、

小規模園では掃除はもちろん、何かが不具合になっても基本は自分たちで直すことになります。

・子どもの食事の準備や片付け
・ちょっとした設備の修理
・玄関や保育室、お手洗いの掃除
・電球の取り換え
・夏は蚊取りマットの設置
・エアコンの簡単な掃除

などもするなど他さまざまな細かい事をします。

上記のことであなたは気づいたと思いますが、

50代だと普段家でやっているようなことなのですが、若い先生はやったことがないのでという理由で、やりたがらない保育士もいます。

そして、そういう事も難なく快くしてしていると、「使えない」と言われるどころか、重宝がられるのです。

園庭がないので公園へ

前述している通り、小規模園では園庭がないことは多いので、毎日公園へ出かけます。

50代ともなれば、毎日子どもたちと散歩し公園へ行くという事は、

自分自身の健康維持にもつながり、一石二鳥になります。

午前中の1時間半から2時間くらいの運動は大切だと感じます。

それが毎日日替わりで、今日はどの公園に行こうかと考えたり、少人数なので子どもと
「今日は○○公園と△△公園どっちがいい?」と相談して決めたりするのも結構楽しいものです。

一人ひとりの子どもとじっくり向き合える

少人数なので、自分の子どものようにじっくり関わることができます。

夜は7時を過ぎると確実に1対1で接する時間がありますが、お母さんがお迎えに来ると一目散にかけていく姿がなんとも複雑になることがあります。

卒園式も、うれしい反面毎日会っていた子どもが明日からは急に来なくなるとなると寂しさも覚えます。

保育士もその点、割り切れるか割り切れないか、分かれるところではあります。

とくに小規模園では割り切れないなという保育士は、子どもとの関わりが濃い分つらさが倍増するので、デメリットになるかもしれません。

自由にできる

保育でも自由ですが、泣き止まない子どもを「外の空気でも吸いに行く?」

と言って連れ出すこともあります。近所を抱っこして散歩に行ったりもします。

散歩の途中で、子どもたちとスーパーに立ち寄り、午後おやつの買物をすることもあります。

50代保育士が使えないと言われる理由はない?

おもに、体力がなく休みがちだったり、注意力が欠けていたら「使えない」と言われても仕方のない事だと思います。

そのためには私のように、前述した「2部構成」と知らずに就職してしまわないようにすることが、とても大切です。

50代では、むしろいろいろな経験もしていることから、「使えない」という事はないはずです。
少なくとも子育てや、人間関係に関してそう言えると思います。


それらを生かし、使えないと思われないように自分の得意なことをより一層生かせるような働く場所を選ぶという事です。

大規模保育園や小規模園で働くことの大変なことを書いてきましたが、それぞれメリットもたくさんあります。

大規模保育園では残業が大変で、体力が続かなかった私ですが、やりがいはすごく感じていました。

同じように大規模園でも、行事が少なく残業があまりない所を選んでいたら、とも思うのです。
もしくは、正社員ではなく、パート勤務で働くという事も選択肢に入れることも大事です。

考えてみれば、他の業種では50代から正社員に就くことは容易ではありません。
保育士に関しては、あり得ます。むしろ、歓迎されるのです。

まとめ

50代で保育士資格を取り、初めて就職先を探す場合、「使えない」と言われないためにも、自分がどちらに向いているのかを知り、

自分にあった働き場所を見つけることが大切だということです。

実際には大規模保育園、小規模園と一言でいっても様々で、私が働いていた園でのお話を書いてきました。

行ってみないとわからないということも多々あります。

ですが、あらかじめよく調べておくということが大切です。

安易に「大規模保育園」だから、「小規模園」だからと決めつけずによく調べた上で自分の良さを生かせる保育園で働けるようになることで、

「使えない」と言われることはないと考えます。

目次