この記事を読んでいるあなたが、私と同じように保育士であれば、保育士の仕事を辞めたいと思った瞬間や、私は向いていないなと思う時はありませんか?
長時間の立ち仕事や抱っこ、走り回る子どもたちの後を追いかけるなど、身体的な負担も大きくなります。
また、子どもたちのエネルギーには限りがないため、常に子どもたちに対応するためのエネルギーを保つ必要があります。
50代保育士の私が仕事を辞めたいと思う瞬間!向いていないと思う時はたくさんありました。
この記事では、私が仕事を辞めたいと思った時や向いてないなと思った瞬間をご紹介します。
50代で保育士になった私が仕事を辞めたいと思う瞬間
保育園での仕事は、子どもたちの成長を見守り、子どもの未来を支えるとても貴重な役割です。
しかし、50代の保育士にとって、仕事を続けることが難しいと感じる瞬間が何度もありました。
年齢による肉体的な負担や、新しい教育手法の習得についていくことの難しさなど、様々な理由から、仕事を辞めたいと考えることがあります。あなたもこのように考えたことが一度くらいはあるかもしれません。
この記事では、50代保育士が仕事を辞めたい理由と、向いていないと感じる瞬間についてお話していきたいと思います。
【私の場合】私って保育士には向いていないと思う時
最初の頃は体力がついていかず、朝出勤し夜遅く帰ってもご飯も食べないで眠ってしまったり 、それまで 専業主婦だったので、 一気に体重も減ったりもしました。
特に最初の1ヶ月は、 ただただ過酷な仕事で重労働という感じにしか思えませんでした。私の場合は保育士に向いていないなと思う時は保育士になって1年目に集中しています。
「本当に向いてないな、この仕事やめたいな 」と思ったことは何十回もあったなと今振り返ってみると思います。
それをこれから3つに分けて、どんな時にこの仕事は向いていないなと思ったのかお話ししたいと思います。
保育面
1つめは、子供が泣き止まないということです。
これは主にお昼寝の時間の寝かしつけの時です。初日行ってすぐです。
1歳3ヶ月のお子様でいつも抱っこをして保育士が寝かしているということだったのですが、 私が抱っこするとギャン泣きで泣きやまず 、10分 15分何をやっても変わらず泣き止むことはなく、ましてや眠るどころではありませんでした。
初日だったので、「もうこっちが泣きたい、 寝かしつけもできない、 本当に子どもを育ててた時期があったのか」と落ち込み、初日からこんな状況で先が思いやられると考えてしまったのです。
そして見かねた先輩保育士が「交代しますよ」と現れると、ピタッと泣き止み、待ってましたかのように手を差し伸べて抱っこされたのです。
その後は泣き疲れたのかすぐその先輩保育士の胸ですやすやと 寝始めました。
今思えば、人見知りだったのかもしれません。
2つ目は子供が言うことを聞かないということです。
2歳の子どもだったのですが、他の先生方が話をすると素直に聞くのですが、私がお散歩の準備しようか、と言ったり、 次の行動を示すと、「やだ」と言うのです。そして何を話しても部屋の隅っこに行って「やらない、やりたくない」と言うのです 。
しかも、トイレの時間の時も個室に入り、鍵までかけて 「先生来ないで」と言ったり、私が後ろを向いている間に他の先生を呼び、「○○先生は来ていいよ」と言っていたり本当に傷つきました。
もうこの仕事向いていないかな、 辞めたいと思った出来事でした。
他にもあり、公園に行っても帰らないと言って公園内をぐるぐる回って帰ろうとしない、お昼ご飯の時も食べない 、いらないと言うのです 。
他の先生がじゃ食べようかと言うとすんなりと来て、イスに座って食べていました。
この事は、後に他の先生方には 「○○ちゃん、試し行動だね」と言われました。
試し行動とは 、この先生はどこまで許してくれるのか 、保育士がどのようにするのかを文字通り、見て試しているということです 。
この頃は、試し行動が何日も続いていました。私も試し行動だとは分かっていても、 この仕事向いてないな、やめたいなと思っていたことは確かです。
技術面
1つ目は、壁面作りが下手だということです。
4月に就職し、「 6月の壁面を作ってくださいね」と言われたのですがカタツムリや カエルが上手にできるわけがありません。
そもそもやったこともない 、書いたこともない 、作ったこともないものを初めてやってすごく上手にできるという方はいると思うのです。
しかし、私は何度か練習を積み重ねて、やっとできるというタイプです。
努力家と言うと 聞こえはいいですが、 要は不器用ということです 。なのにこの仕事を選んだことを後悔しました。
2つ目は、手遊びが下手でした。
私は、自分の子育てを終えて、20年以上小さい子供と手遊びで遊んだ経験がないので、今の子供たちがどんな手遊びをするのか知らないんです。
そのため、ほかの保育士さんが、私の勤務初日に最近はやっている手遊びを教えてくださいました。
しかし、私はすぐに覚えることができず、とても苦労しました。
しかも、私は手遊びそのものを覚えるのに必死で、子供たちの反応を見ながらやる余裕はなく、おかげで朝の会の進行がうまくできなかった記憶があります。
3つ目は、パソコン作業に慣れないということです。
保育園の定型フォームに入力することも 、全てにおいて遅く、時間がかかっていました 。ですから日報や週報、月報 、行事の計画書などを作るのにとてつもなく時間がかかりました。
保護者のお便りなどもあり、残業がすごく多くなり体調面に影響が出たほどでした。
私のケース
1歳児の子どもの噛みつき行動を私は近くにいながら静止できないということも何度もあり、 反応が遅い、よく見ていなかったということもあったと思います。
このように色々なことがありました。私は、この仕事を辞めようと思ったことは 数えてもキリがないほどあったなと今思い返すと思います。
でも 私は辞めませんでした。やめなくて良かったなと思います。
50代で保育士になった人が退職する一番の理由とは?
50代で保育士になった人が退職する理由は、体力面、 精神面、人間関係のこの3つだと思います。では、1つずつ見ていきます。
体力面
1つめは、体力面です。
体力面はやはりどうしても20代30代の保育士が主流なので、50代保育士は若い保育士に比べると同じことをしても劣ると思います 。
ただ体力面では普段から、自分で運動を取り入れたり、 体に気をつけた食事をしたり、睡眠をしっかりとったりするなどの対策はできると思います。
そして大規模保育園では行事が多く残業も多いかもしれません。
その点では、 行事があまりない小規模保育園に転園するなど 、場所を変えると続けられるかもしれないということ覚えていてほしいと思います。
実際私もそのように方向転換をして、今に至ります。
精神面
2つ目は 精神面です。
体力面で疲れていてそこからの精神面の疲れが出ているということもあるかもしれません。
しかし、ストレスを発散できる趣味や話を打ち明けられる同僚や友達 家族にうまく発散できるといいなと思います。
人間関係
3つ目は 人間関係だと思われますが、この理由が一番多いのかもしれません。 どの仕事もどこに行っても人間関係はついて回ります 。
私も悩んだことがあります。
でも、自分から話しかけることは話しかけづらくてもやっていきたいなと思っています 。
そして、こちらも誰にでも話しかけられやすい表情作りや態度を心がけたいものです。
50代保育士が仕事を続けるべき理由
50代保育士が仕事を続けるべき理由はもしかしたら 人によってはないのかもしれません。
それは、20~30代であれば独身であったり、働くのは当たり前で、 一人暮らしをしていて働かないと食べていけない、 家賃が払えないということもあります。
40代であれば子供の教育費があるから少しでも家計の足しにという気持ちもある方が多いでしょう 。
でも50代になると子どもが小学生や中学生という方も多いとは思いますが、私のように子どもがもうすでに成人していて自立しているという方もいるはずです。その方はどうでしょうか。
私のように今度は老後の資金がないため、働いているという方もいるかもしれません。
でも例えそうではなく、 働かなくても生活に十分余裕があるということでも、私は保育士を辞めないと思います。
それは正社員でなくてもパートでももちろんいいと思いますが 何かしら子どもと接する仕事がしたいなと考えています。
なぜそう考えるかというと、この仕事が毎日充実していて好きだからです。
『物』が相手だと毎日やることは決まっていて相手の反応も同じですが、相手が子供だと毎日余りある反応があるのです。
だからこそ大変ですが、嬉しいことがあった時はその数十倍にもなり、返ってきます。その時の達成感はすごいものがあります。
心身ともに気をつけて長くこの仕事を続けられたらなと思っています。
まとめ
子どもたちのエネルギーには限りがないため、常に子どもたちに対応するためのエネルギーを保つ必要があります。
50代保育士の私が仕事を辞めたいと思う瞬間!向いていないと思う時はたくさんありました。
50代で保育士になり、退職する理由は、体力面、精神面、人間関係などどれも多い理由だと思いますが、対策はあるので、一緒に頑張っていきたいものですね。
体力面では、体に気をつけた食事をしたり、睡眠をしっかりとったりするなどの対策をする。残業が少なく、小規模保育園に転園する。
精神面では、体力面で疲れていてそこからの精神面の疲れが出ているということもあるかもしれませんが、ストレスを発散する趣味や話を同僚や友達 、家族に話、うまく発散する。
人間関係は、自分から話しかけること、話しかけやすい雰囲気づくりをすることは大切です。
少しでもこの記事があなたの参考になれば嬉しいです。