「50代で未経験応募可」という求人があるから働きたいけど、未経験で大丈夫かな?
「50代で保育園で働いたらどんな事がいったい大変なのかな」と思いますよね。
私も疑問に思っていましたが、それを解決できないまま就職しました。
私は、今まで大規模園と小規模園に勤務したことがあるので、それぞれの保育園についての大変なことをお伝えできます。
そして、私のリアルな体験談とその対策方法もご紹介したので、この記事がお役に立てれば嬉しいです。
あなたも気づいているとは思いますが、
50代で保育士に初めてなると、体力面がネックです。
対策法としては、体力がない50代には小規模園をお勧めします。
では、その理由について詳しくお伝えしていきますが、実は大変なのは体力面だけではありません。
【体験談】50代で初めて保育士になって大変だと感じること
では、私が50代で初めて保育士になり、大規模保育園と小規模園を経験しこの仕事は大変だなと感じたことはどんな事なのかについてご紹介していきます。
・50代は若い先生方より体力がない
・年齢と共に注意力・集中力が低下している
・パソコン関連の操作が苦手
・子育て経験がある分子どもの悪いところが目に付く
以上が50代で初めて保育士になり大変だと感じたことなのですが、詳しく一つずつみていきましょう。
50代は若い先生方より体力がない
保育士というお仕事は、一般的に体力が必要不可欠ですが、50代というと、20代や30代に比べて体力が劣っていたりするものです。
ただ、中には50代でも体力はあるという方もいると思いますが、明らかに体力不足を感じたのは、おもに大規模園の残業が多いというところで、昼と夜の「2部構成」になっているという事です。
どういう事かお伝えしていきます。
通常の勤務時間は、早番7時半~16時半、中番9時~18時、遅番10時半~19時半となっておりましたが、担任や行事主催の先生は、準備のためこの時間の後残業することになるという事です。
夜22時くらいまで残業していたと思います。その他の職員は帰っていました。
担任や行事担当の職員は、お昼の休憩時間ももちろんありましたが、早く帰りたいことから、昼食後に仕事をしていました。
その分早く帰れるので自主的にやっていた感じです。なので休憩時間はあってないようなものですが、これは強制ではなかったということです。
日中、子供が帰るまでの時間(だいたい18時〜19時)が昼の部。
子どもが全員帰ってからが夜の部の始まりで、行事の準備や書類づくりなどで忙しく、残業になるという事。
いくら「体力には自信があるよ」という方でも、日中は子どもと過ごし、忙しく動き回るのは問題ないかもしれません 。
私のリアルな体験談をお話しします。
私も実際、これまでは体力に自信がありました。
園庭や公園で遊ぶ時間はむしろ楽しく、子どもたちとサッカーをしたり、お砂遊びをしたりと充実した時間を過ごしていました。
保育士資格を取った直後の就職先でしたので、自分の子どもが成人していたこともあり、久しぶりに小さな子ども達と触れ合えることに喜びを感じていました。
やりがいも感じていた矢先、風邪をひき、それでも担任だったので休まず毎日残業が続きました。
結果無理をしてしまい肺炎と過労で3週間の入院を余儀なくされたということがありました。
保育園によっては残業はほぼないとう所もありますし、そういう園を探すこともできますが残業が多いかどうかは大きなことです。
当時は帰宅時間は遅く、寝に帰るだけの毎日が続き、朝も早く出勤する日々だったのです。
久しぶりに仕事をしているということ、50代でしかも正社員にさせてもらったし、休んで迷惑をかけられない、何より充実しているから頑張れるいう気持ちが大きかったのだと言えます。
日中は子どもたちとの外遊びや担任業務で動き回り、夜は残業する毎日で、体力が続かなくなること
体力には自信があっても、できるだけ残業がない所をおすすめします。
そして、休憩時間がない事もあります。これはおもに小規模園です。
休憩時間がないなんてどうして?
休憩する場所も時間もない事が多いのです。
休憩時間は保育室で過ごしています。
なので子どもの午睡中に保育室の片隅で食事を摂ることになるのです。
職員は食事を順番に済ませ、終わった人は午睡チェックに順番にあたるという事になり、食事後の休憩時間はほぼありません。
そのため、プライベートのLINEやメールの返信も食事をしながら急ぎのものを1件返している状況なのです。
そのうち休憩時間がない事にも慣れてくる
最初は休憩時間がないなんてどうして?と思いましたが今では慣れて気にならなくなるものです。
場所もないし、人も足りていないし休憩時間がないのはつらいですが、「ない事」を言っていても仕方がありません。そのうち慣れてきます。
年齢と共に注意力・集中力が低下している
注意力、これに関しては保育士の必須条件とも言えることで、どの場所で働くことになっても大切なことになります。
ただ、50代ともなると注意力はやはり落ちるので、毎日誰よりも気を付けていくことを心がけていくしかありません。
大規模保育園、小規模園のどちらももちろん注意力は必要な事です。
ただ、小規模園は、外遊びのために小規模園は、公道を毎日使うという事と、異年齢保育を実施しているところも多いので、室内ではより注意が必要と言えます。
パソコン関連の操作が苦手
書類については手書きではなくPCで作成したりはもちろん、入力もPCのところが多いですが、これは断然、大規模保育園が小規模園より多いと言えます。
私の園では、小規模園で行事も少なく書類も多くないことから、PCでも手書きでもどちらでも良いとのことなので、50代の私は迷わず手書きを選びました。
ちなみに若い保育士は迷わずPCを選びます。
「書くのは面倒、大変」だそうです。
初めて保育士の仕事に就く場合
✔どのような方針なのか
✔行事は多いのか
✔残業はどのくらいあるのか
✔書類はPCか手書きかを知っておくこと
上記4つは重要なことです。
もちろん大きな園でも様々あり書類業務はパソコンではなく、手書きで簡素なものにしているという保育園 もあります。
・体力には自信があっても最初の面談の時点で残業時間を確認しておく
・もしくはその前の応募する時から保育園の情報を集めて残業はどのぐらいあるのかを確認しておくということも大切です。
子育て経験がある分子どもの悪いところが目に付く
愛情を持って子どもに接する事自体は、大規模園、小規模園ともにもちろん同じです。
つい、育児をしていた頃の自分に戻り、自分の子どものように感じてしまい、悪い所を直したい、この子のこういう点をどうにかしたいと思ってしまうのです。
それは、私の保育士をしている50代保育士の友人も考えは同じでした。同僚の若い先生からは、そんなにその子のことを考えると「疲れないですか?」と言われたことがあります。
「さらっと考えよう、自分の子どもではない」と言い聞かせたこともありました。
【50代で初めて保育士】働いてわかった大規模園と小規模園の違い
一言で「大規模、小規模」と言っても園によってさまざまです。
現在は小規模園で働き、50代保育士には小規模園をおすすめします。
ですが、大規模保育園ならではの良いところや小規模園の良くないところも知ってほしいのです。
そのうえで、あなた自身で自分に合う園を選んでほしいと思います。
大規模園のメリット・デメリット
では、大規模園のメリットデメリットについてご紹介していきます。
大規模園のメリット
私が働いていた大規模園は、園舎や園庭も広く行事も多い所でした。
子どもの人数は、0歳から5歳児までの園児100名以上、職員は30名以上いる大所帯です。それでは大規模園のメリットを紹介します。
- 広い園庭で遊べるので公園に行くことはあまりなく、毎日外の公道を気を付けながら公園に行く必要がない。
- 天候が悪くても園庭で遊べる。(雨が降り始めるとすぐ室内へ入れる環境にある。)
- 職員数や子どもたちも人数が多い分、幅広い人間関係を作れる。(自分の担任クラス以外の子どもたちとも触れ合えること。)
- 行事やそれに向けての練習の達成感や充実感を感じられる。
- お昼休みもしっかりとれ、その時間はコミュニケーションがとりやすい。
もちろん、若い保育士の悩みについての聞き役に徹する。 - 毎月の給料は小規模園と同じくらいでも、賞与が多い。
求人には「賞与〇か月分」とあるが、私が見た中では、賞与4か月分などいう所もあった。小規模保育園よりも大規模園はボーナスが多いという印象。 - やむを得ず体調不良の際は大きい園では複数担任制をとっておりもし自分が発熱などで体調が悪くても、もう一人の担任の先生がその日一日は請け負ってくれたり、担任を持っていない他の先生がその日は引き受けて一日保育をしてくださったりすることがある。
- 掃除は、専門の方が来てやってくれるのでする必要がない。
大規模園のデメリット
大規模園のメリットはたくさんありましたがが、デメリットについても紹介します。
- デメリットは、園舎も園庭も広いことから体力を使うということ。
- 職員や子どもも多いので、浅い関係になってしまう。
小規模園のメリット・デメリット
次に、小規模園で働いている私が、今思っているメリットやデメリットについてご紹介していきます。
小規模園のメリット
ここからは現在勤務している小規模保育園の特徴についてのご紹介になります。私が勤務している園は、園児19名、職員数9名です(パートの方も含めて)
- アットホームで、保育が自由にできる。
- お散歩は今日は○○公園へと毎日日替わりで新鮮。
(これについては、50代ともなれば、毎日子どもたちと散歩し公園へ行くという事は、自分自身の健康維持にもつながり、一石二鳥になると感じ、午前中の1時間半から2時間くらいの運動は大切なこと。) - 子どもは時間や曜日により縦割りの異年齢保育も取り入れていて、気分転換にもなる。
- 子ども一人ひとりにたっぷり時間をかけてみていける。
- 保育の時間も自由だが、イレギュラーなことができる。
例えば、泣き止まない子どもを「外の空気でも吸いに行く?」と言って連れ出すこともある。近所を抱っこして散歩に行ったりもできる。
小規模園のデメリット
次に小規模園のデメリットも紹介します。
- 勤務時間中に休憩する時間がほぼない。
- 毎日、交通ルールに気を付けつつ、公道を歩いて公園に出かけること。
- 園の外周りや室内の掃除、点検、簡単な修理まですべて保育士がやる。
【対策法】50代で初めて保育士として働くなら小規模園がおすすめ
50代が小規模園で働くメリット、これは体力的に余裕があるということです。
保育室内も狭いので、動いても大したことではありません。
もともとが狭い部屋なので大規模保育園よりは体力的には楽だと言えます。
すべて保育士がやる
園の掃除に関しては、大規模園ではお掃除専門の方がしてくださいますが、小規模園は違います。
上記のことであなたは気づいたと思いますが、50代だと普段家でやっているようなことなのですが、若い先生は「やったことがない」という理由で、やりたがらない保育士もいます。
自分の子どもがまだ小さい時にしていた普段の「育児+家事」をしているという感覚でできるという事です。
一人ひとりの子どもとじっくり向き合える
小規模園は、少人数ということから、自分の子どものようにじっくり関わることができます。
夜は19時を過ぎると確実に1対1で接する時間がありますが、お母さんがお迎えに来ると一目散にかけていく子どもの姿になんとも複雑になることがあります。
卒園式も、うれしい反面毎日会っていた子どもが明日からは急に来なくなるとなると寂しさも覚えますが、すぐ4月になり、新しい子どもが入園するので忘れられるので大丈夫です。
保育士もその点、割り切れるか割り切れないか、分かれるところではあります。
まとめ
50代で保育士資格を取り初めて就職先を探す場合、50代で初めて働くなら体力の負担が少ない小規模園をおすすめします。
ですが、大規模園、小規模園のメリット・デメリットをみて、自分がどちらに向いているのかを知り、自分にあった働き場所を見つけることが大切です。
実際には大規模保育園、小規模園と一言でいっても様々で、私が働いていた園でのお話を書いてきましたが、あらかじめよく調べておくということが大切です。
安易に「大規模保育園」だから、「小規模園」だからと決めつけずに、自分に合った場所で長く働ける場所を見つけられるといいですね。
この記事があなたの参考になれば嬉しいです。